疲労のメカニズム
脳の失調
疲労には、末梢性疲労(肉体的疲労)と中枢性疲労(精神的疲労)がありますが、そのほとんどが中枢性疲労、つまり、精神的な疲労だと言われています。疲労を訴える患者の約八割が精神的疲労、特に気持ちの持ち方に原因があり、肉体的疲労は僅か二割だとする研究結果も出ているのです。
また、肉体的疲労には、多かれ少なかれ、精神的疲労が伴っているもので、言い換えれば、精神的に影響しない疲労はないということにもなります。
集中して何かを行ったり、記憶や思考などを連続して行ったりすることによって、脳の調整力が低下し、集められた情報の処理が円滑に行われなくなると、それが脳の疲労、すなわち、精神的疲労となります。
人間は、いつ、どんな時でも、自分の心身をより良い状態に保とうとしているものですが、どうしても周囲の環境についていけなかったり、あまりに過剰な努力を強いられたりした場合には、もう限界だ、という警告を大脳へ発します。この警告が度重なると、いつしか大脳に歪みが生じ、これが精神的疲労となるのです。
脳の調整力が低下すると、物事に集中できなかったり、注意力が散漫になったりします。これは、ゆっくりと頭を休ませることなどによって回復させることが可能ですが、きちんと回復させることができないままに脳を使い続けると、自律神経失調症などを引き起こす場合や、最悪、死に繋がる危険性もあるのです。
そうならないためにも、小さなサインも見逃さず、こまめに休養をとるなど、日頃から疲労回復に努めることが大切です。